カミーノ・デ・サンティアゴ(初日)/食料持たずにピレネー山脈越え

カミーノ・デ・サンティアゴ

06:00 起床

朝食付きとのことなので所定の場所に向かう。やはり皆外人だ。昨日ほどではないが、なんだか緊張する。。昨日アルベルゲに着いた時、ピザが届いて、「ピザが届いたぞー。みんな食べようぜ♪」みたいな雰囲気に入っていけず、昨日は部屋に閉じこもってしまった。みんなでシェアして頼んだのだろうか?状況がわからず困惑した。この後出会う人達を含めて、韓国人が圧倒的に多い。韓国人7割、アメリカ人2割、フランス人、ドイツ人、イタリア人、オーストラリア人、日本人などが併せて1割くらいだろうか。

もくもくとパンを契ってバターを塗り、紅茶を入れて流し込む。部屋に戻り支度をしていると、リーがeasyコースとdifficultコースのどちらを進むのか聞いてくる。昨日巡礼事務所で説明を受けていた。diffucultコースはピレネー山脈越えの高低差があるきついコース、easyコースは迂回する優しいコースだ。せっかくだからdifficultコースにするよと伝えると、リーも同じだった。今日の目的地がわかったいなかったのでリーと一緒に出発した方がよいのだが、このまま頼りっきりになりそうな気がするので、先に行くよと伝えて出発する。

07:00 出発

昨日最初のルートを聞いていたので、思い出しながら進む。すぐに迷う。後ろから昨日の2人とは違う韓国人(ウンバルとフニ)が後から着いてきていた。その後韓国人ではなさそうだけど、アジア圏とおぼしきの人が着いてくる。現地の人に、「カミーノしてるんだよね、こっちじゃないよ」と伝えられる。後ろの人達を巻き込んでしまったので、戻って右みたいだよと伝える。早速自信がなくなったので、3人の後ろについて行くことにした。コースの分かれ道に辿り着き、difficultコースを進む。前の3人もdifficultコースだ。

せっかくならdifficultコースを挑戦してみたいところ

せっかくならdifficultコースを挑戦してみたいところ

昨日夜着いたから食糧調達できず、今日も早朝に出発したから店が空いていない。行きの飛行機のおやつで出てきた、20円くらいで売ってそうなちっちゃいスナック菓子のみだ。空腹に耐えながらの峠越えを覚悟する。途中でリーとユンも追いついてきた。

09:30 頂上近くへ到着

先に進んでいたユンが待っていた。「ハングリーなの。何か食べ物持っていない?」と訪ねてくる。ユンも夜到着したから食料を調達する時間がなかったのだろう。ちっちゃなスナック菓子しかないことを伝えると残念そうだったが、一応シェアした。暫くすると足が筋肉痛だ。翌日以降になるもんだと思っていたが、もう悲鳴を上げていた。頂上近くなので風が強い。たまに車が通るが風で車の音が聞こえない。

今どのあたりにいるのかわからないので、巡礼案内所でもらったピレネー山脈越え用のマップを持って、旅慣れしてそうな長老のリーさんに尋ねてみる。場所を確認すると近くに水飲み場のマークがある。慌てて水飲み場を訪ねると、目に入らなかったが、少し手前に水飲み場があった。助かった。この時点で500mlのペットボトルは底を尽きかけていた。

十字架

十字架

少し先に(上に)行っている巡礼者達がこっちへ向かって手を振っている。手を振り返してみる。ブンブン降り出したので、ブンブン振り返してみた。何日か日本語で会話できていなかったので、なんだか久しぶりに意思の疎通が取れた気がしてテンションが上がる!見晴らしのいいところで先に歩いていた人達が休憩している。今日殆ど会話していないので、発声練習を兼ねて「ヤッホー」と叫んでみる。アジアのどこかの国と思っていた人から声を掛けられる。日本人だった。向こうもよくわかってなかったのだろう。「ヤッホー」で日本人と気付いたようだ。

この時点で休憩していた8人が1つのパーティーのようになる。5人が韓国人で、2人が日本人で、ヨーロッパ圏の人が1人。ユンが韓国の人から時々食べ物をシェアしてもらっている。そして、それをさらに自分にシェアしてくれた。親切なユン、ありがとう!

12:40 2つ目の水飲み場着

先に休憩していた人と軽く挨拶をする。お腹減ってないかと聞かれたので少し減ってると答えたら、パンをシェアしてくれた。みんな優しい人達だ。これで宿に着くまでは持ちそうだ。休憩したら凍えてくる。

恵みのパン(巡礼のメンバーから頂く)

恵みのパン(巡礼のメンバーから頂く)

山小屋(暖炉もある)

山小屋(暖炉もある)

山小屋(暖炉もある)

山小屋(暖炉もある)

道しるべ(目的地まであと8km、2時間15分)

道しるべ(目的地まであと8km、2時間15分)

15:10 アルベルゲ着(10ユーロ)

アルベルゲと思われる宿がある。先に進んだ人はここにいるのだろうか。入口がよくわからずウロウロしているとユンが追いついてきた。現地の人に聞いて入口を確認している。ユンの後に付いていき、無事アルベルゲに到着した。

クレデンシャル(巡礼手帳)、アルベルゲと教会で押してもらえる

クレデンシャル(巡礼手帳)、アルベルゲと教会で押してもらえる

アルベルゲ(Zaldiko)のベッドルーム

アルベルゲ(Zaldiko)のベッドルーム

アルベルゲ(Zaldiko)のベッドルーム、小学生時代の林間学校を思い出す

アルベルゲ(Zaldiko)のベッドルーム、小学生時代の林間学校を思い出す

このアルベルゲにはロッカーが着いている

このアルベルゲにはロッカーが着いている

ユンが受付でディナーと朝食チケットを販売している情報を仕入れてきたので一緒に購入しに行く。

アルベルゲで購入したディナーと朝食チケット(レストランなので、夜10ユーロ、朝3.5ユーロと高め)

アルベルゲで購入したディナーと朝食チケット(レストランなので、夜10ユーロ、朝3.5ユーロと高め)

一段落したので、ゆっくりとシャワーを浴びる。受付でランドリーの場所を聞き、洗濯する。コインランドリーは3.5ユーロ。手洗いはもちろん無料だ。液体洗剤を持っていないので、今回はコインランドリーを使用することにした。

アルベルゲ(Zaldiko)のシャワールーム

アルベルゲ(Zaldiko)のシャワールーム

アルベルゲ(Zaldiko)のトイレ

アルベルゲ(Zaldiko)のトイレ

19時まで時間があったので、WiFiルームへ向かった(WiFiの電波が弱く、結果ほとんど使えなかった)。日本人のケンジがいた。彼も学生で、1年休学して中国から中央アジアを旅していたとのこと。途中でこのカミーノ・デ・サンティアゴの話しをヨーロッパの人から聞いて、参加したそうだ。ガイドマップなしのマドリードからサン・ジャン・ピエ・ド・ポーまでの苦労話しを話すと、さすが旅人、色々な解決策のようなものを教えてくれた。ヨーロッパの空港には窓口案内所があるから、そこで聞けばほとんどの情報が手に入る。彼からしてみれば、そんなものがない中央アジアに比べれば、とてもヨーロッパの旅は簡単なようだ。旅人の彼からした10ユーロのディナーは高額なので、自炊するようだ。

アルベルゲの調理器具、最新のタッチパネル式の電気コンロのようだが、感度が悪く、逆にイマイチの模様

アルベルゲの調理器具、最新のタッチパネル式の電気コンロのようだが、感度が悪く、逆にイマイチの模様

19時近くになったので、ユンとレストランに向かう。レストランでチケットを渡すと、4人づつの席に通された。ドイツの頑固鍛冶職人のような雰囲気のオルゲンと、アメリカのクールな感じの若者だ。おしゃべりでない人が4人一緒になってしまった。。ただでさえ初対面で緊張しているのに。率先して3人にワインを注いでCheers(乾杯)する。アメリカのクールボーイと少し会話してみるが、会話はすぐ途切れてしまう。ユンは調子が悪かったのか、1品目を食したところで宿に戻ってしまった。ユンもいなくなった今、諦めて沈黙の中過ごす。そして、他のテーブルはとても盛り上がっていた。

アルベルゲで予約したディナーチケットは、近くのレストランでの食事でした

アルベルゲで予約したディナーチケットは、近くのレストランでの食事でした

20時に教会で祈りを捧げるとのことだったので、教会に向かう。ケンジがいたのでケンジの横に座る。フランス語で何言ってるかわからないけど、「ブエノ・カミーノ(よい巡礼を)」と言っていたので、旅の安全を祈ってくれているのだろう。終盤、皆並んで宣教師からありがたいものを頂いている。自分も並んでみた。ケンジも並んだ。が、よく見ると全員ではない、半分くらいだ。並んでよかったのかなと思いつつ、ありがたいものを頂く。脱脂綿のように見えるが何だろう(後で聞くところによると白いパンだそう)。脱脂綿の取り扱いがわからず、他の人の動向をキョロキョロ観察してたら、女の人がやってきてこう言った。「あなたはカトリック?」カトリックの人だけが受け取れるものだったようなので脱脂綿を返した。ケンジも貰っていたのでカトリックか聞いてみると違うようだ。同じく間違って受け取ってしまったようだ。

最後に「隣人に愛と祝福を」みたいな感じで、隣通しの人が頬にキスし始めた。その文化がない自分たちには無理だろう。ケンジと顔を向き合わせて笑った。ここは握手にしておこう。こうして長い一日が終わった。

アルベルゲ(Zaldiko)近くの教会

アルベルゲ(Zaldiko)近くの教会

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