10日目/トサントス(Tosantos)/28km/庭にある薪ストーブがいい雰囲気

カミーノ・デ・サンティアゴ

07:00 起床
07:45 出発

朝起きて朝食を取ろうとキッチンへ向かうと、ダイニングキッチンでリーとウンバルが仲良く朝食を食べている。距離が近い。自分がいない2日間の内により親密になったようだ。それは昨日の会話の中でも少し感じ取れていた。2人からは少し距離を置いた方がいいかも知れない。少なくてももう3人で一緒に行動しない方がいいだろう。さっと朝食を済ませると、先に行くと言って出発した。

カルザダ(Calzada)の街を後に先に進む

カルザダ(Calzada)の街を後に先に進む

09:50 道を誤ったようなので、少し引き返す

サンティアゴ(Santiago)までの主要都市はブルゴス(Burgos)とレオン(LEON)のようだ

サンティアゴ(Santiago)までの主要都市はブルゴス(Burgos)とレオン(LEON)のようだ

11:30 昼食

昼食時にジョアンナと遭遇する。暫く1人で行動していたジョアンナだが、中年男女4人のグループが緩やかに出来上がったようで、楽しそうにしていた。道中、自然と歳や国(地域)など似た者が自然と集まって緩やかにグループができたりする。ジョアンナが46歳なので、もしかすると年齢的にはこっちのグループの方が近いのかもしれない。ただ子供を成人させて第2の人生を歩み始めている感があったので、まだ第1の人生を歩んでいる自分はこっちではないのだろう。

ベロラドの街に到着した。当初はここのアルベルゲに泊まる予定だったが、そのような話しを昨日の夜に食堂で話していると、5つあるアルベルゲ全てがクローズしていると他の旅人が言っていた為、5km先のトサントスにあるアルベルゲに泊まることにしていた。

ベロラドのアルベルゲ近くで1人のドイツ人男性がうなだれた様子で座り込んでいる。予定していたアルベルゲがクローズしていて途方にくれているのだろう。5km先のトサントスもアルベルゲは1つしかない。開いているという保証はない。昨日の夜ウンバルと話していたことを思い出す。この先も暫く小さくて1つのアルベルゲしかない街が続く。とても危険だ。今のシーズン、クローズしている可能性が高い。クローズしていたら次の街に行くしかない。それを聞いたウンバルが言う。「それを続けていたら、サンティアゴに着いちゃうね!」

このドイツ人男性を孤高のドイツ人と名付けていた。昨日軽く挨拶しても応答がなく、食堂でも他の人と一切関わることなかったので、フランクに人と関わることを好まないドイツ人ぽいなと思いながら、今後関わることはないだろうと、自分の世界から彼の存在を消していた。巡礼者同士がすれ違う時は軽く挨拶するものだが、今日も彼とすれ違った際も、お互いそうすることはなかった。

彼のうなだれた姿は全く見なかったことにし、近くのアルベルゲに向い閉まっていることを確認する。閉まっていることは知っていたが、確認したかったのだ。5つあるアルベルゲが本当に全てクローズしているのかを。もし開いていれば、できればこのベロラドで泊まりたい。アルベルゲが5つある街で全てクローズしているなら、なおさら1つしかないところは開いている可能性はもっと低いだろう。閉まっていそうだが、ドアをガチャガチャしてみる。すると近くの住民が声を掛けてくれた。たぶんクローズしているよと言っているのだろう。アルベルゲの一覧表を持って、5つ全てのアルベルゲがクローズしていることを確認する。隣町のトサントスのアルベルゲはどうやら開いているようだ。

予定通りトサントスへ向かおう。元の道に戻り、面倒なのでドイツ人男性を見なかったことにして通り過ぎようとすると、向こうから話しかけてきた。なんだ、話せるんじゃん。状況を伝え、トサントスはたぶん開いていると伝える。スペイン語なんてわからない。だから「たぶん」「もしかすると」「そうといいな」

彼の名はジラス、学生で1年休学していて、その時間を利用してこの巡礼をしているとのこと。専攻は何て言っていたか忘れた。WiFi繋がらないアルベルゲが多く、ブログが1週間遅れになってしまった今、もう当時の会話の内容を覚えていない。そう、キャプテン翼はよく読んでいたと言っていた。

暫くジラスと話していると、オルゲンに追い付く。ジラスとオルゲンがドイツ語で会話している。オルゲンが流暢に会話しているのを聞くのは始めてた。オルゲンは英語が話せなく、またドイツ語が話せる人もほとんどいなかったからだ。

天気がいいので、昼食を取りながら洗濯物を干してみる

天気がいいので、昼食を取りながら洗濯物を干してみる

ベロラド(Belorado)に到着

ベロラド(Belorado)に到着

15:00 アルベルゲ(paloissial)到着(10ユーロ)

少し遅れてリーとウンバルも到着する。ジラスと山の中の要塞の様なところに行ってみようと話しはしていたが、足が限界で諦めた。リーとウンバルもこの小さな集落を散策しに行くと言っていたが、同様の理由で、「もしスーパーがあったら教えて」とだけ言って宿で大人しくしていることにした。

山の中に要塞のようなものが見える/行ってみたかったが足が限界で無理だった

山の中に要塞のようなものが見える/行ってみたかったが足が限界で無理だった

鶏が放し飼いされている

鶏が放し飼いされている

薪ストーブがある/林の中から薪を拾って火を付けている

薪ストーブがある/林の中から薪を拾って火を付けている

薪ストーブを皆で囲む/キャンプファイヤーしている気分になる

薪ストーブを皆で囲む/キャンプファイヤーしている気分になる

19:00 ディナー

ジラスからオルゲンの情報を聞く。スイスから4ヶ月程歩いて今に至るとのこと!思わず別の席で食事していたリーとウンバルに「知ってる?オルゲンはスイスから4ヶ月近く歩いてるんだって!」なぜか伝わらない。赤ワインで酔っていて、日本語で話してしまっていた。

近くにスーパーもないので、アルベルゲ併設のバーでディナー

近くにスーパーもないので、アルベルゲ併設のバーでディナー

21:00 ブログ執筆
23:00 就寝

WiFi繋がるバーが23:00までなので、その時間までブログ執筆し、その後就寝

このブログ、旅の同行者に日本人がほとんどいないから適当に書いてるけど大丈夫かな。ちょっと気になる。どの食べ物が美味しかったとかを描く分には気にならないけど、人との関わり合いを描いているので。でもこの旅(巡礼)の醍醐味は、食べ物でも景色でもなく、人との触れ合いだと思っているので、少し悩みながらも描いています。帰国したらゆっくり考えて、必要であれば加筆/修正することにし、今日はこの辺にしておきます。

カミーノ・デ・サンティアゴ(トップページ)

タイトルとURLをコピーしました