コロナ禍での海外渡航③(モザンビーク税関の洗礼)

モザンビーク

カタール航空のフライトでは、WiFiが利用できるが、無料枠は1時間のみ。1時間では大したことできないので、フライトの途中でメッセージやメールをチェックすることくらいかな。

ドバイ〜マプト間でライオンキングを観る。「ハクナ・マタタ(気にするな)」が出てくる。Eish!(「チッ」「クソ」の意味)とかもそうだけど、ツワナ語と思っていた単語やフレーズの一部は、アフリカの他の地域でも使われているんだなーと感じる(アフリカの他地域で生活した人の話しを聞いた時や、モザンビークに来たときも感じた)。地続きだから、特徴的なまたは使いやすいフレーズなんかはどこがオリジナルかはわからないけど、結構伝搬したり混じったりしやすいのかも。

大西ライオンの「心配ないさ−」も、オリジナルを知らなかったから、ちょっとスッキリ。「ハクナ・マタタ」から持ってきてたとは今まで気付かなかった。

のんびりした文化はいいですよね。「なんくるないさー」とか、「ハクナ・マタータ」とか。南米にも似たようなフレーズがあった気がする。個人的には、気候は文化を作り、それは経済と相関するように思う。年中温かい地域は、性格もおおらかになり、現状に満足して発展しない。寒い冬がある地域は、何とかならないよね?!と心配し、それが計画的な発展を結果的に促す。沖縄ののんびりした雰囲気や文化は好きだけど、経済状況を知るとこんなにも低迷しているのかと感じることもある。

年収や所得は低いけど、県民や国民は幸せを感じるといった表現で例えば「幸せな国」ブータンが取り上げられたりもして、「所得が低いけど幸せ」という表現から経済発展を優先した国や地域は何か学ばないといけないような気がしてしまうが、言い方を変えると「幸せだから所得が低い」という相関関係もあると思ったりもする。

心配性な人や悩みがちな人は、温暖な気候にいって「なんくるないさー」を体感した方がいいとして、逆に温暖な気候の人も、寒い冬や四季のある場所に行って「何ともならない」状況や「寒い冬をどう乗り越えるか」を体感して、1年後のことを計画したり思案したり悩んだりしてもいいと思う。それが計画的な行動を生んだり、発展を促したりする気がする。

ちなみに、枕詞をつけて「正しいことをしておけば、なんとかなる」が正しい使い方のようです。

“なんくるないさ”を多くの沖縄県民は誤解している

地理と経済の関係に興味を持ったのは「銃・病原菌・鉄(上)」を読んでから。

かなり昔は、チキンorビーフ?的な違いだった気がするけど、最近はメニューが細かくて、どっちにするかとっさに答えられずに悩む。スマホ経由でメニューが確認できたので見てみる。うーん、結局決められない。やっぱりその場で決めよう!自分の時には選択肢が減って2択になってる時もあるし。

無事にMaputoに到着し、預け入れ荷物を見つける。その後、税関モザンビークの洗礼を受ける。

マプト到着後の税関の荷物検査では、全ての荷物に対してX線検査が行われており、新品の家電や大量の薬品・化粧品等は販売目的とみなされ、関税をかけられることがありますので箱やタグを外すことをおすすめします。

おっ?、箱は外しておいた方がよかったのか。「ハクナ・マタータ」で特に下調べもせずきちゃったので、早速モザンビークの洗礼を受ける。税関はお金持ちの人の話しで自分には関係ないと思っていたし、荷物をぐっちゃぐっちゃにかき回されるのは初めての経験。。荷物の中身を見せろと言われたこと自体初めてだった。今回は初めて炊飯ジャーを持ってきたから、そこはきちんと調べて対応しとくべきだったなー。やっぱ駄目だよ、「ハクナ・マタータ」「なんくるないさー」は。「なんくるならないよ」。

炊飯器(ライスクッカー)はチェックインの際に申請が必要ですよと言われながら、搭乗まで時間が無かったのもあって完全に忘れてた。中古でかつ自分用なので問題ないと思うけど、申告しておけば無用なツッコミを受けずに済んだはず(あと箱に入れていたので、箱は外して中身だけ持ってくるべきだった)。そして外付けHDDと外付けDVDドライブ(付属CD-ROM含む)も説明を求められる。何にしても箱に入っていると無用な説明を求められるから、箱は持っていかない方がよいと学習。付属CD-ROMはソフトウェアだろ?と難癖を付けられて、DVD本体含めて30ドル程度だよと説明しつつ、20ドルの通行料で合意する。complainしてお金を掠め取るのはモザンビーク公務員の文化なので、付属のCD-ROMとかもわざわざ持っていかずにDVDドライブ本体だけにしといた方が面倒に巻き込まれずに済みます。罰金と言いながらいけないお金を貰っている認識があるのか、カメラがあるのか、お金を荷物に隠しながらこっそりと受け取ったのがちょっと面白かった。下手な小芝居を見せられてしまった感じだ笑

ま、結果「ハクナ・マタータ」だったな!ただ次回は気を付けよっと。

話し変わるけど、当然相手を見ます。車のナンバーだったり、パスポートの種別だったり。掠め取る/絡む相手を間違えないように注意してるようです、間違えたら当然外交問題に発展するから。ただ、若い公務員は無知で、外交官の荷物検査は免除されることさえ知らず、外交官パスポートを見せても荷物検査しようとして、度々外交官を怒らせちゃうみたいです笑(complainしてお金を掠め取ることから教えているのかw)

JICA 海外協力隊 赴任前留意事項 モザンビーク(PDF)

出国ゲートを出たところでモザンビーク人に声を掛けられる。ローカルスタッフか?辺りを見回すと日本人の同僚が空港のドアにいるのを発見。ローカルスタッフではなくチップを稼ごうとするモザンビーク人のようなので制止して、空港のドアに向かう。同僚とローカルスタッフと合流し、ローカルスタッフが車を近くに寄せて来るのを待つ。また荷物を運ぼうとするモザンビーク人が湧いてくる。ローカルスタッフ?!どうやら違うようだ、荷物を勝手にタクシーに乗せようとしていたようだ。同僚が車あるから必要ないよとポル語で制止してくれた。

首都Maputoの事務所に到着する。荷物を持って行ってくれるモザンビーク人登場。これは、、ローカルスタッフだよね。もう訳が分からん。面倒くさいから自分で運ぶと言いたいところだが、ローカルスタッフだったら変な空気になるし(結果ローカルスタッフだった)

事務所に行く途中で、露天でMovitelSIMカード通信データ容量を購入する。ショップで並ばなくても、パスポートを見せて露天で購入できるのは便利。ただ、車の中でSIMカードを外すことになるので注意が必要。SIMを取り出すピンが無いので、持っているローカルスタッフがやってくれる。ピンを挿して、SIMを取り出そうとすると、ポーンと飛び出てきてしまって、ギアチェンジする穴の中にスポッっと入る。「Oh My God!」「Eish!」。そうだよね、狭い車内でSIMを取り出そうとするとそうなるよね。頑張って取り出そうとしてくれたが、、まあ…無理だよね。親切でやってくれたことだし、帰国後に再発行すればいっか。

教訓: SIMカードの交換は、慎重にかつ自分で行いましょう!

両替所で64ドルを4,115メティカル(MZN)に両替する。1メティカル=1.8円最も高額な紙幣が1,000メティカル紙幣(1,800円)。

銀行で1度に引き出せる額は5,000メティカルで1日2回まで(銀行による可能性あり)。デビットカードが市内のショップやレストランで利用できて、かつ現金も引き出せるので、現地の銀行口座ができるまでは重宝する。クレジットカードでもよいのだが、リアルタイムで入出金がわかるのはやっぱりいい。5000MZNを引き出して手数料は200MZN海外事務手数料(3%)が引かれて日本円で9,753円が日本の口座から引き落とされた。

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