アフリカで起業、うまくいってる?

アフリカ全体

アフリカの解像度を高める 〜「アフリカで起業、うまくいってる?」を本音で聞ける〜 に参加して、アフリカで奮闘する起業家5名の方のお話しを聞いてきました。

登壇者
活動国氏名Webサイト概略
ウガンダ清水政宏COTS COTS LTD海外ヘッジファンドを経て2015年にCOTS COTS LTDを共同で創業
ウガンダ宮下芙美子COTS COTS LTD農業ベンチャー株式会社坂ノ途中の海外事業担当を経てウガンダに移住し、COTS COTS LTDを共同で創業
ケニア横山裕司(モデレーター)アイ・シー・ネット株式会社証券会社を経て、青年海外協力隊としてケニアへ渡航後、IC NET TRADING AFRICA LTD CEO(ケニア現地法人)
ナイジェリア永井健太郎株式会社アフリカインキュベーター米系戦略コンサルティングファームを経て、2015年に株式会社アフリカインキュベーターを創業
セネガル佐藤弘一SUCRECUBE Japon Inc.パリ在住21年。日仏起業家。セネガルの未電化診療所へソーラー発電機材を導入し、医療改革を保健省と共同で進めている
南アフリカ室伏陽アンドアフリカ株式会社アフリカ起業家の資金調達支援、日系企業や投資家のアフリカ投資促進、各種コンサルティングサービスを提供

COTS COTS LTD(ウガンダ)

ウガンダは治安が良いそうです!人口も順調に増加。

ある程度の高さのビルもありますが、やっぱりトヨタのハイエースがごちゃごちゃっとあるのに目が行きますね!市民の足は電車でも大型バスでもなくハイエース!もはやアフリカの文化w

ウガンダで飲食店を経営されているくらいの認識しかなかったのですが、村や町を作る壮大な計画もされているそうです!

ムービーのズームインした最後に写真に納めたのでちょっとわかりずらいですが、大規模な高級日本食レストランです。ウガンダ人から、「こんな立派なレストランをウガンダに作ってくれてありがとう!」と感謝されたそうです。

土地の購入?に関しては、いい地主さんだったようで、問題なかったそうです。採用については、変な料理経験を持っているより人より、人柄に重きを置いているとのことでした。通関はイギリスの制度を取り入れているので、日本酒は想定外の為、通関が通らなくなって、入国時に日本酒持ち込みで対応せざるを得なかったりということもあったそうです。

清水さんは別に現職があるので、給与は特に頂いてないそうです。30万円あればウガンダ人30人雇えるので、今後のウガンダの成長に期待して、今は投資フェーズと考えているようです。ちなみにマネージャークラスになると跳ね上がって、月収5万円になるそうです。格差激しい。。

アイ・シー・ネット株式会社(ケニア)

モデレーターの横山(凡)さんからもケニアの状況についての説明がありました。モバイルマネーといえばケニアですよね!1人当たりGDPは20万円弱。

上段の写真を見ると、先進国の都市部と大差ない感じですね。ただ、アフリカをイメージする下段の写真もきちんと残っているそうです。

苦労したこととして、役所に提出した書類を無くされたのに、認めない(受け取ってないと言い張る)からやり取りが長引いて大変だったとのことでした。こういう事態に巻き込まれたら、心を無にして再度提出するのが正解なのかもしれませんねー!

SUCRECUBE Japon Inc.(セネガル)

佐藤さんとは1年半程前にアフリカのイベントでお会いしたことがあって、その時は完全にフランスで事業されている方だったのですが、今思うとその当時からアフリカでの事業展開を考えていたんですね。西アフリカのフランス語圏は経済発展から取り残されていて、英語圏と商習慣も違うから外資も入りずらい状況にあります。フランスで実績ある方が事業をしてくれるのは、経済発展のきっかけになるのではと期待されているのではと思います。

政治は安定していて、賄賂を求められることもないそうです。ただ民間はダメとのこと。

実績がある方なので、官公庁(トップ)から抑えにいっているみたいですね。

無電化地域太陽光パネルで電気を届ける事業は東アフリカで注目されていて、フランス語圏の西アフリカでも間違いなく需要はあるでしょうね!

株式会社アフリカインキュベーター(ナイジェリア)

アフリカ最大の人口を誇るナイジェリア。1人当たりGDPは、2017年には20万円程度に下がっています。資源国(石油)なので、2013年当時は石油の値段が高止まりしていたのかもしれませんね。そして、当時のアフリカの統計は正確ではなかったので、60万円弱ではなく、30万円程度だったという説が正しそうです。

第4の都市だそうですが、人口は他国の首都に匹敵するとのことです。ただ、ケニア等と比べるとごちゃごちゃ感が凄く、都市開発はこれからなんでしょうね!

満を持して、人口・潜在的なポテンシャル・アフリカ最大の経済圏であるナイジェリアに進出したそうです。

各国の給与事情としては、以下だそうです。
ウガンダ:1
ナイジェリア:1.5
ケニア:2

毎回ナイジェリアに入るのが大変だそうです。シールが無くなったからビザが発行できないとかw ナイジェリアは、人口・潜在的なポテンシャル・アフリカ最大の経済圏を誇るので魅力的な市場ですが、もう少し待ってもいいのかもしれません。

アンドアフリカ株式会社(南アフリカ)

インフラ環境はやはりアフリカ随一だそうです。スタートアップへの投資も盛んで、他のアフリカの国と違い、日本企業にきて欲しい投資して欲しいというのは特になく、逆に厳しいくらいだそうです。先進国に進出するという気持ちで挑むくらいの方がいいのかもしれません。

検問で、免許を出せと言われながら、賄賂を求めれることがあるそうです。免許とパスポートを常に携帯しておけばいいのでしょうが、携帯していなかった場合は、警察の偉い方の名前を出すと回避できたりするそうです。

総論

お二方は日本に本社を置いていますが、それは(日本で)投資を得やすいからとのことでした。

会社の規模が大きくなると、海外の会社は会計監査を執拗にされるそうです。規模に応じて会計と法律のプロをメンバーに加える必要がありそうです。

また、今はアフリカのマーケット拡大に備えての地盤作りという位置付けで(投資フェーズ)、現時点では高い利益は上げられないけど、アフリカ経済が発展した段階で、きちんとシェアを取っていて、そこで利益を回収できたらという考えの方がほとんどでした。

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