9週目
オディカレッジでは1ヶ月程前からインターネットが繋がらなくなっていた。自分では解決できなさそうだったので、先輩隊員に助けを求め、オディカレッジのプリンシパルからジュワネンのプリンシパルへレターを書いて貰い、来て頂くことにした。こちらでは、レターと呼ばれる書面を通してそのような手続きを進めるらしい。
季節は冬だったので、寝袋を持ってきてもらうべきだったかもしれない。用意していたブランケットでは寒かったようで、風邪をひかせてしまった。S吾さんが病院に行くときに、病院の掛かり方をまだ知らなかったので、自分も付いて行くことにした。
プライベートクリニックは値段が張るだけあっていいと思っていたが、場所によるようだ。ここオディに限っては、行政運営の病院の方が良さそうに感じた。
水道料金を払いに行こうとすると、明細を貰ってないなら行くべきではないという意見もあり、どうするのがよいのか対応に迷う。前回水道スタッフのお兄さんがメーターチェックしにきて、毎月支払うようにと言い残して去っていったが、次回会った時はまず明細を頂戴と言おうと思う。
ただ前回はたまたま家にいたが、平日は仕事で日中いないし、メーターも中庭のようなところにあり普段は鍵を掛けているのでメーターチェックも出来ないだろうし、明細なしで払いに行くべきなのだろうか。家族で住んでいる人は問題ないだろうが、単身で住んでいる人はどうしているのだろうか。今度聞いてみよう。
⇒ 明細がなくても毎月支払いに行っていて、ひと月50プラ程度とのこと。行くのが面倒だからインターネットバンキングで支払いたかったが、明細がないのでは幾ら払えばいいかわからないし、直接支払いに行くしかなさそうだ。
10週目
ジョンに頼まれスーツケースを貸していた。カーテンを取り付けてもらったり、ブランケットを貸してもらったりと親切にしてもらっていたのもあり断れなかったが、スーツケースって貸し借りするもんじゃないよなーという気が。。
先週風邪が移ってしまっていたのだが、今週ぶり返してしまった。最初39℃まで熱が出て、ぶり返した時も結構ひどい症状(特に喉)だった。こちらの風邪はちょっとタチが悪そうだ。ここはきちんと良い医者に診てもらう必要を感じ、ハボロネまで出てJICA推奨のクリニックへ行くことにした。
喉の直りは遅かった。乾燥していることに加え、オディビレッジは道が舗装されていないので、土埃も喉に悪いのだろう。夜は濡れタオルを干して枕元に置くようにしたのだが、今のところ功を奏しているように思う。
ボツワナテレコム(BTC)へ申し込んでから1週間しても連絡がなかったので、チェザに頼んで電話で問い合わせてもらった。(1度電話を取れないことがあり、それがBTCからだったのか気になっていた。留守番電話機能がないので、誰から掛かってきたのかわからない。)
対面でなら何とか自分で対処を試みたかったが、電話では相手の表情やしぐさから言わんとしていることを読み取ることも出来ないし、何より少し聞き取りずらい。英語が苦手な自分にとっては今はまだちょっと厳しい。
BTCへ電話してもらうがなかなか繋がらない。どうやらこの会社はあまり仕事をしないらしい。気が向いたら電話に出てくれるスタンスのようだ。客が神なのではなく、BTCこそが神なのだろう。何度か時間を置いてやっと繋がっても、そのまま電話を回してくれず、その問い合わせはこの番号に掛けてとたらい回される。そしてまた繋がらない。。
2日掛かってやっと担当部署に繋がった。チェザが以前、まるで恋人にでも会いに来たかのように用事もなくオフィスにやってきて、オフィスが少しざわついたことがあり、何度もチェザのオフィスに行くことはとても気が引けていたのもあり、少しホッとした。
担当者曰く、申込書類のチェックに10営業日掛かるとのこと。10営業日後に電話があり、書類OKなのでデポジット料金を払うよう連絡があったので、BTCへ行き支払いをした。
デポジット料金支払い後、工事の連絡が来るはずだが、2週間以上経つが連絡がない。申し込みから1ヶ月以上が経過している。所長や調整員の方に話しを聞くと、同じように1ヶ月待って進展がなかったので解約して、Orangeという会社に申し込みをして、無事インターネットを引けたとのこと。ワイヤレスなので、やや費用は高くなるが、いつ繋がるかわからないよりマシだろう。すぐ繋がった人もいれば、10ヶ月掛かったという人もいたので、場所にもよるようだ。都心部ならBTC様も来てくれるのかもしれないが、オディビレッジのような田舎な村には来てくれないのだろう。
BTCは態度が悪いので、デポジット料金の返金手続きでイライラさせられるくらいならと上記お二方は放置しているそうだが、自分はいつか(英語で)電話が掛かって来るかも知れないと思うと気になってしまうので、解約手続きをしに行くことにした。
BTCに行くと、神であるBTCに向かってキャンセルしたいなどと戯けたことを抜かす愚民は貴様か?といった感じの対応をされる。この愚民がっという感じでなぜか鼻で笑われる。態度はとても悪く、声は聞こえないくらいの大きさしか出さないのでよく聞き取れない。こちらを呼ぶときは咳払い(んんっ!)で呼ぶ。イライラさせられながらも、無事キャンセルでき、デポジットの300プラも7営業日後に振り込まれることになった。しかし、返金されることはなかった。この会社は「インターネット繋げるよ!」詐欺で300プラを騙し取る詐欺会社だな、いやホント。
会社 | Download | Upload | Volume allowance | 月額 | 初期費用 |
---|---|---|---|---|---|
BTC | 4Mbps | 768kbps | - | 694プラ | デポジット300プラ+電話&インターネット回線導入費用500プラ |
Orange | 4Mbps | 256kbps | 35GB | 699プラ | 4Gモデム(1399プラ) |
※どちらも24ヶ月契約
※BTCの月額はLive Rental費用を含む
ボツワナの人からはBTCの方が安いとOrangeに変更することを反対された。この国の人は時間はゆっくり流れている感じを受けるから、お金は有限だけど、時間は無限にあるという考え方なのだろう。お金を掛けずに時間で解決できるものはいくらでも待てばいいじゃないかという感じだ。だが日本人にとってはタイムイズマネーだ。職業柄インターネットが必要なのもあるし、2年しかいないのに何ヶ月も待たされる訳にはいかない。
改めて双方のWEBサイトを確認してみると、下り4Mbpsの場合、どちらも月額約700プラで変わりはない。初期費用が少し多めに掛かるのと、Volume allowanceの制限があることぐらいだが、35GBあれば今のところ問題なさそうだ。
ボツワナにテクニカルカレッジは8校あるようで、そのうちの一つフランシスタウンを訪問させてもらった。同程度の規模なので、サーバの台数も似たようなものだったが、ICTオフィサーのオフィスがなく、各個人に部屋が割り当てられているというのが違いだった。コミュニケーションを取るためにもオフィスがあって良かったと最初思ったが、最近何だか色んな人が出入りするようになり(隣の棟の停電でPC使えないとか印刷できないとか、WiFiがICTオフィスの近くは使えるのでそれ目当てで休憩がてらに来てる?とか)、挨拶文化のこの国では都度ドゥメラ(Hello)とかレカーイ?(How are you?)とかするので、最近はちょっと邪魔くさく感じたりもして、どっちもどっちという感じもしてきた。