廃墟と化してたモザンビーク島(世界遺産)

モザンビーク

今年の2月にモザンビークに赴任してから、初となる旅行に行ってきました。世界遺産であるモザンビーク島に。Wikipediaによると、江ノ島と変わらない大きさのようだが14000人程住んでいて、1869年のスエズ運河開通によって衰退するまでの間はインド航路の重要な拠点であり、またモザンビークの首都だった模様。

何が嬉しいかって、ひさしぶりに村から出られること!もうほんと、ただそれだけ!!
別に軟禁されてる訳ではないのだけど笑

地方都市ナンプラに行くのにシャパと呼ばれるミニバス(ハイエース)で2-3時間掛かり、それはいいのだけど、ギュウギュウ具合がボツワナやザンビアの比ではなく、長板椅子に座ることになるととてもしんどい。。それと前回は往復で検問が計3回あり、2回はわざわざシャパを降ろされてのパスポートチェック。ただ村にないスーパーに行くだけなのに、なんでこんな面倒な思いをしなければというのもあり、もう村から出るのがおっくうになってしまっていた。

パスポートチェックでシャパを降りる必要は全然ないのだが、彼らは仕事ではなく、副業しているのだ。パスポートの期限が切れているなどの本当に問題があれば彼らにとって当たりだし、パスポートに不備なくてもとにかくモザンビークの文化であるcomplainして、何か交渉の糸口を掴もうとしている。仕事をしているのはフリで実際は副業活動なので罰金とかが欲しい訳ではなく、賄賂が欲しいのだ。みんなが見てる前でお金をもらう訳には行かないからわざわざ降ろされるw やましいことは何もないので今のところ問題は無かったのだけど。

スピード違反とかは罰金払うより賄賂払った方が安く済むので、この時だけは、賄賂ありかも?と思ってしまう。高速道路なんてないから(首都のマプトでは見かけた気もするけど)、法定速度は60kmだと思うけど、その速度でチンタラ走っていたら到着にどのくらい掛かるかわからないし、車の流れは80-90kmだ。速度計測されるとみんな捕まる笑。罰金2000MZN(約4000円)が200MZNの賄賂で済むから、最初から必要経費(高速道路料金?)として織り込んでおけばよいのかもw

定員備考
日本14人(23333)運転席と後部座席が4列
ボツワナ16人(33334)後部座席の1-3列は3人、ボツワナはデブのおばさんが多いので4人は無理
ザンビア19人(34444)確か後部座席は全て4人だった気が
モザンビーク23人(3(4)4444)運転席と後部座席の1列目の間に長板椅子が設置されていて、ここに座ることになると中腰で長時間耐える必要があって超しんどい。。

同じハイエースだから定員は同じはずだが、日本で14人でも、モザンビークは23人(子供は膝の上で車掌はドア近くで立ち乗りなので、30人近く乗っているのでは笑)

という訳で、リバウエ村を出発!

リバウエからナンプラまで2時間、ナンプラからモザンビーク島まで3時間程度

ナンプラに入り、活気が出てくる。

SPARで買い出し。

海が見えてきた!

モザンビーク島へは3kmほどの橋を渡って行くことができる。

江ノ島をイメージしていたけど、橋の長さが3kmあるので、全然違った。

この辺り一帯は遠浅のようで、海岸からだいぶ離れていても歩ける深さだったりする。

500m毎にすれ違い用のスペースが用意されている。

モザンビーク島が近づいてきた。

漁で生計を立てている人が多そうだ。

モザンビーク島に到着!

石畳が嬉しい。でこぼこの土の道路やアスファルトでない道路、いつものアフリカとちょっと違う気分を味わえる。

まずは北に向かう。

軍事拠点でもあったので、大砲が!

繁盛してたローカルなレストランに向かうと、、潰れてる?!

繁盛し過ぎて店を移転拡大した模様!

待ちに待ったシーフードが!

やっぱりイカ(lula)が美味しい!!
シーフードランチ:910MZN

宿に向かって移動。

中を除くと廃墟になっている。軍艦島のように誰も住まなくなって廃墟ではなく、人はいるのに建物は放置されて廃墟のようになっているので、何か不思議な感じがする。現地の人は南側のエリアの掘っ立て小屋に住んでいるようだ。せっかく空いているならこの建物に住んだほうがよいのではと思うのだけど、どうメンテナンスしてよいのかわからないのかも知れない。漁船というなの小舟もエンジンは積んでいないので、何もかも発展せず昔のままで、ポルトガル人は何も技術を伝えなかったのだろうと思う。

文化って混じり合うような気もするけど、ここまで全く混じり合わないのも凄いと思う。白人がただ搾取だけしていなくなり、建物の残骸は残っているものの、文化も技術も何も伝承されてなさそうだ。奴隷貿易の一旦が垣間見えた気がする。

宿に到着。

4部屋借りる。他の客はいないようで、ほぼ貸切状態だった。

タンザニア人とモザンビーク人に下を利用してもらって、

自分はロフト?部分を使うことにした。

久しぶりにお湯シャワーが利用できて感激!

2Fのテラス席は眺めも良くてお勧め!

右側の建物はモスクのようで、中では多くの人が祈りを捧げていて、夕方には結構大きなボリュームでスピーカーから「礼拝始まるよー」というアナウンスが流れていた。

夕食はカニクリームパスタ(350MZN)。美味しかった!

2日目。船に乗ってビーチに向かう。

それなりの透明度。

上陸!

少し泳いだりして(ずーっと浅瀬過ぎて泳げなかったが)、戻る。

錨を引き上げる。

立っていると眺めはいいが、結構揺れて危険。

小舟の横に人影があって溺れているのかとびっくりしたけど、魚介類を取っている模様。

大砲の下では、投網で魚を取っていた。

レストランに到着。

血迷ってチキン(350MZN)を頼んでしまったが、やはりここもイカ(lula)を頼むのが正解だった気がする。

6時間ほど掛かるので、出発する。

道中、カラフルなバケツの蓋のようなものをヒラヒラさせて、農作物直売所をアピールしている光景をよく見た。10箇所で10人の販売員を置くより、1箇所に纏めて2人の販売員を置く方が人手も少なくて済むし、道の駅のように多くのものが1度に買えるのであれば立ち寄る人も増えたりとメリットありそうなのに、誰もそれをしないのは、文化の違いなのだろうか(Associationといった単位ではなく、家族単位なのだろうか)

途中で来週分の鶏(frango)を購入しようとしたが、この冷凍庫エリアの販売は終了していた。Frango1.3kgで300MZN(約600円)

ソーセージは85MZN

ナンプラを通り過ぎた辺りで18時を過ぎていて、日も暮れていた。道路は基本片側1車線。舗装道路の脇の「土エリア」が歩道という扱いなのだが、ここを自転車で走るのは難しいので舗装道路を進むことになる。歩きの人も、「土エリア」が草ぼうぼうで通れない場合は、舗装道路を歩くことになる。人や自転車の横スレスレを車が通ることになるので、とても危険。特に夜は車のライトだけなので、いつ事故がおきてもおかしくないし、実際多いと思う(道中に衝突事故現場を見たし)。ガードレールなんて無いから、簡単に事故にあったり命を落とすと思う。アフリカに来ると人の命が軽く感じられるけど(人の死を身近に感じる)、人の命を軽んじているというよりは、単に歩道を作ったり、ガードレールを設置する予算が無いのだろう。

ボツワナは飲酒運転事故が多いイメージだったけど(週明けに事故現場をよく目撃する)、モザンビークは単に道路の設備が整っていないことによる事故が多い気がする。

酒等買い出し分:1630MZN
ガソリン代:3195MZN
宿代:2000MZN
船代:500MZN

橋の通行料:25MZN/台
ドライバー:500MZN/日

ドライバーが1日500MZN(約1000円)というのが超安い!ポルトガル語で運転免許の試験受けなければいけないハードルがあるので自分で運転することは基本無いけど、自分で運転できても長時間の運転とか大変なので(アフリカの道路事情や夜道の状況とか考えると特に)、ドライバー雇った方が良さそうです!

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