こんばんは、ヒデ(@hideame33)です。
アフリカから帰国後、日本のテック業界はどうなっているのか?
アフリカで失っていた2年間を2時間程度でキュッと纏めてくれそうなイベントがあったので参加してきました!
オープニングの挨拶。TECH LAB PAAK は、リクルートが運営するオープンイノベーションスペースで、今回は 第12期生による成果発表会 です。
卒業成果発表は1人あたり3分でピッチ(1分質疑応答)、18名がピッチします(途中から1人あたり1分ピッチ!)。アフリカの3時間が3分に凝縮されているような、日本に戻ってきたなー感があります!全員のピッチの後、オーディエンスも投票します。
続いて審査員の紹介。
日本マイクロソフト株式会社 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
ITジャーナリスト、元TechCrunch Japan編集長 西村賢氏
プロトスター株式会社 代表取締役COO 山口豪志氏
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 スタートアップ事業開発部 プリンシパルマネージャー 畑浩史氏
アマゾンエコーを持ってきて下さっていたそうでしたが、すっかり触ってくるのを忘れてしまいました(食事とお酒と登壇者との談話に夢中になってしまった)。
審査員紹介の後、いよいよピッチスタートです。
- 日本マイクロソフト株式会社 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長 澤円氏
- ITジャーナリスト、元TechCrunch Japan編集長 西村賢氏
- プロトスター株式会社 代表取締役COO 山口豪志氏
- アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 スタートアップ事業開発部 プリンシパルマネージャー 畑浩史氏
- ①防犯カメラ解析AI
- ②ALIS project
- ③秒速キュレーションメディア★
- ④TEISY
- ⑤TOLETTA(トレッタ)★
- ⑥OMNI-CORE
- ⑦ダチョウ抗体によるフードサイエンス★
- ⑧AI patent
- ⑨Kazamidori
- ⑩Kimakuri★
- ⑪宇宙居住施設
- ⑫VIDEO TRAX / GBP
- ⑬CodeSupporter★
- ⑭マイクロ有名人と1対1のチャットを可能とするチャットアプリ「Resco」★
- ⑮Arco Oliemans (O3)
- ⑯Trapy
- ⑰アニマルチャット
- ⑱YourPacifier
- 懇親会の様子
- 表彰式
①防犯カメラ解析AI
画像解析により情報を取得。他社との差別化については、万引きGメンとも連携し、挙動不審な動作をAIで判別できるようにしている点だそうです。特許出願中。
審査員からも指摘がありましたが、確かに Amazon Go っぽいですね!
②ALIS project
登壇予定の方が来れず、急遽の別の方がピッチ。スタートアップ系は不眠不休なので、家庭内でのトラブルも起きがちです。。ちょっとぼーっとしていたら3分終わってました、すみません。日本は時間の流れが早いー!!
③秒速キュレーションメディア★
秒速で記事を自動作成してくれます!(★は自分が投票の際の候補に挙がっていたものです)
1週間に3000記事!人力じゃ無理ですねー!
月45,000円の不労所得、成功と見るか失敗と見るか。自動化はいいけど、人の手も必要みたいです!
④TEISY
広告の効果を自動的にパワポ資料にしてくれます!
日本の経営者がBIツールを活用しないから、社員がパワポ資料を作らなきゃいけない。良い未来はパワポ資料を作らなくてよい社会 笑
⑤TOLETTA(トレッタ)★
続いては、猫の異常を察知するIoTトイレです!既に1億円調達。96%の飼い主が欲しいとの声があったそうです。世界で6億頭(日本1000万頭/アメリカ6000万頭)。ペットテックは巨大市場なのだそうです。
当然大手企業が参入してきます!ただ、ハードを作りたいのではなく、データベースを作りたいという思いがあるそうで、DBでマネタイズ予定とのことです。
⑥OMNI-CORE
eコマースの代行をおこないます。中小の店舗にコンサルが入るとコストも時間も掛かるが、こちらの質問に回答していくと、自動的に売り上げを上げるためには何をすればよいか指摘してくれます。
月商100万以下の担保をターゲット(成長している店舗向け一元管理システム)
審査員からペルソナ設定についての質問が。慌ててペルソナをググる。2年前にそんな言葉使われてたっけ?
情弱な店舗経営者には、そもそもこのようないいツールがあるということに辿り着かないので、そこへどうアプローチするかが課題。
⑦ダチョウ抗体によるフードサイエンス★
抗体を作るのに1gあたり1億円掛かっていたコストがダチョウを媒体にすることで劇的に削減し、やっと食品に入れられるほどコストが下がったそうです。うさぎ800羽分に対して、ダチョウ1羽ではなく、ダチョウの卵1つです!ダチョウは日本に5000羽いて、そのうちの500羽持っているそうです。消化はされないので、食べたら便までいきます。
インフルエンザの予防、花粉症の予防(必ず効くとは言えない)
薬にしなくても、稼げるというのがポイントですね(薬は承認が降りるまで臨床実験等で時間が掛かるので)。
ダチョウ凄い!としか言えない。審査員からは、第2のユーグレナ的な位置付けになるのではとのコメントが。
「世界中にダチョウ牧場で感染症対策」と記載されていました。そして、最近参加したアフリカイベントでは、牧場作って乳加工製品工場も作ろうとしている人や、養鶏場を立ち上げてビジネスしている人がいたので、じゃあ自分もボツワナでダチョウ牧場でもやろうかなと、ダチョウのニーズは足りているか聞いたところ、500羽の卵から充分な抗体が取れているとのことで、ダチョウ牧場の夢は儚く散りました 笑
ユニセフの事務局長が賛同し、アフリカの子供たちに抗体飴を配ったそうです(飲み水の環境を簡単に変えられないのなら、抗体をもたせて下痢をしない体質にしてしまおうという逆のアプローチ)。
⑧AI patent
特許が既に取られているかの確認に50万掛かる。
このシステムを使えば、キーワードでなく、文章で検索できるので大分絞れる(キーワードだとたくさん出てくる)。
⑨Kazamidori
幼児教育に特化したメディア事業。シード段階で資金調達も順調に進んでいるとのことです(まだ求む)。
いいパパになりそうとのことで、彼女できたそうです!
以下、審査員からの質問。
いい学校に入れるとかではないとすると、ゴールは ⇒ 子育てではなく、子育ち(ネガティブ要素を与えず個性を育む)
立脚点をどこにおいているか ⇒ 親のマインドセットを変えるのにフォーカスしている
資金調達からエグジットまでのストーリーは ⇒ 上手くいったものから少しづつ回収。最終的なエグジットはロングタームで。
子供を背定することは大切だが、何でもいいとしてしまっては、それも問題な気がする。なかなか難しいけど、メディアの軸は決めなければいけないとのコメントがありました。
⑩Kimakuri★
仮想試着サービス。
自分に似合うかがよくわからない ⇒ ショップに行くのが面倒。ECサイトで購入しても返却も面倒。
自分の顔と体形に置き換えて確認できる。服のサイズ入力でもOK。元々3Dに強い会社。360度確認可能。特許出願準備中。髪型も検討中。
※ 競合はZOZOタウン
仮想試着して、SNSの反応見て、それから購入できるのは、買ってみて失敗だったーということは少なくなりそう。
⇒ 自分は帽子とかサングラスが似合わないから、AIも加えて貰って、似合う帽子とサングラスを提案して欲しいです!
⑪宇宙居住施設
2030年には月面で活動していると予測されているそうです。宇宙の大和ハウス工業を目指す。水や砂漠、北極などの極地でも利用可能。
ロングタームで考えている(あと15年続ける)。月から火星へもピボットする。
(ここからは1分間ピッチ)
⑫VIDEO TRAX / GBP
動画関連サービス。ロマンとそろばん。売り上げは順調に伸ばせたので、これからはロマンのほうに軸をおいていくとのこと。1分間は短すぎて、理解が追い付かない。。
⑬CodeSupporter★
誰もが教えることで、本業以外に稼ぐことができ、また教わりたい人のニーズもあるから、双方向にとっていいサービスだなって思いました。
⑭マイクロ有名人と1対1のチャットを可能とするチャットアプリ「Resco」★
この「Yo」というのが最初意味がわからなかったんですけど、「Yo」と送り合うだけのコミュニケーションアプリ「Yo」 とのことみたいで、「Yo」と送りあうだけのシンプルなアプリで1億円調達しているそうです。世の中何が流行るかわからない!
オタクな若者に人気でそうですね!メッセージ内容見ても、コミュニケーション取っている同士以外はわからないし、コミュニケーション取っている同士でさえ、探り探りの場合もあるという謎過ぎて、いつか面白がってメディアも取り上げてくれそう。
⑮Arco Oliemans (O3)
資産運用アプリ(フィンテック?)だったと思います。ユーザ数が凄いいて、今も毎週8%増加しているそう。アプリ利用の評価も確認していて、4以上の高評価を維持し続けているそう。
⑯Trapy
今回は参加できなかったようです。
⑰アニマルチャット
獣医と飼い主のマッチングを通してペットの健康のあり方を変えるサービス。
⑱YourPacifier
赤ちゃんのおしゃぶりから健康状態を把握できるIoTデバイス。
懇親会の様子
リクルートさん、おいしい食事とお酒、ありがとうございます!
表彰式
かなり出来上がっていた「仮想試着サービス」がオーディエンス賞となりました。自分が押していた「ダチョウ抗体によるフードサイエンス」も賞を頂いていました。
THE BRIDGE から、パブリシティ が出ていますので、正確な情報は下記でご確認下さい。
リクルート「TECH LAB PAAK」のデモデイが開催、最終輩出チームとなる第12期参加スタートアップが半年間の成果を披露