ワークパーミットの取得に半年掛かり、やっと就労ビザの手続きに進めました。
その辺りについて纏めておきます。
ワークパーミットの取得
モザンビークでは、外国人が働くのに労働許可証(ワークパーミット)が必要になります。
※ 就労ビザ(入国・滞在許可証)とは別
必要書類 | 備考 |
---|---|
犯罪経歴証明書 | ポルトガル語で取得/最寄りの県警で申請し、1週間後に受け取り |
大学卒業証明書 | 英文 |
大学成績証明書 | 英文/英語でデータ登録されていないので、2週間程度必要とのこと |
高校卒業証明書 | 英文/1週間程度 |
高校成績証明書 | 英文/そんなの無いとのこと ⇒ 成績証明書が提出できない旨の証明書でOK |
パスポートのコピー | |
委任状 | 下記URL参照 |
※ 個人で用意したもののみ記載
委任状
通常1-2ヶ月だと思いますが、ワークパーミットの発行に半年も掛かりました。アフリカなので時間が読めない仕事が遅い等はありますが、下記[2]クォータ制を超える就労許可に該当しているので、それも一つの要因かなと思っています。
私を加えて日本人が4人になったので、初めてクォータ制度を超える就労許可が必要となりました。よく読むと「ケース・バイ・ケース」で就労許可が下りると書いてあるので、許可が下りない可能性もあったようです。。
なんにしても、アフリカで仕事していくのであれば、固執しないことです。いつワークパーミットが出るのか出ないのか、こればっかり考えていると疲れます。2,3ヶ月目には多分下りないのだろうと気持ちを切り替えてました。
■外国人就業規制
モザンビークでの就労を希望する外国人は、労働雇用社会保険省(以下、MITESS)が発行する就労許可を取得する必要がある。外国人労働者の長期雇用は、[1]クォータ制度(Quota:割当数)内での就労許可、[2]クォータ制度を超える就労許可、[3]投資輸出促進庁(APIEX)が認可するプロジェクトに対する就労許可、のいずれかで雇用する必要がある。■クォータ制度内での就労許可
労働法第31条によると、雇用者は次の割当数(Quota:クォータ)で認可された外国人労働者数を雇用することができる。
・大企業(労働者数101人以上)の総労働者数の5%
・中企業(労働者数11~100人)の総労働者数の8%
・小企業(労働者数10人以下)の総労働者数の10%■クォータ制度を超える就労許可
クォータ制度以外で外国人労働者を雇用する場合、MITESS大臣による就労許可/就労権限を取得する必要がある。就労許可制度では、次の条件を満たすことが必要であり、ケース・バイ・ケースで就労許可が下りる。
1. 特定の業務を行う資格のあるモザンビーク人がいない
2. 資格のあるモザンビーク人の数が必要数を下回っている
就労許可制度では、クォータ制度で必要とされる書類に加えて、次の書類を提出する必要がある。
a. 労働組合代表の同意・意見、もしくは労働組合委員会の意見
b. 会社の経済活動に該当するセクターの10カ月分の最低賃金の支払い証明
就労ビザの取得
下記全ての書類を揃えて、返信用レターパックを添えてモザンビーク大使館に郵送する。
犯罪経歴証明書を取得して3ヶ月以内に、就労ビザ取得〜渡航〜現地の役所で手続き まで終わらせる必要があるので、スケジュールには注意が必要。
必要書類 | 備考 |
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健康診断書 | 英文で健康診断書を作成してくれるところに予約する/予約から再検査まで含めて2-3ヶ月(有効期限:3ヶ月) |
犯罪経歴証明書 | 上記が取得でき次第申請(有効期限:3ヶ月) ⇨ 外務省で公印確認を取得しておく(※1) |
黄熱病の予防接種証明書(イエローカード)のコピー | |
パスポート原本 | |
パスポートの顔写真ページのカラーコピー一部 | |
3.5cm×4.5cm証明写真1葉 | |
記入済み就労ビザ申請書一部(※2) | |
現地関係先(省庁、企業、団体等)からの招聘状及び所属元(省庁、企業、団体)からの推薦状 | 会社 |
現地関係先(企業、団体等)代表者の B.I. または D.I.R.E.のコピー | 会社 |
所管官庁発行のビザ申請者の氏名が記載された就労許可証のコピーまたは法務大臣(Ministério de Justiça)発行のビザ申請者の氏名が記載された活動許可証のコピー | 会社 |
労働契約書コピー | 会社 |
Alvará(商業活動許可証) のコピー | 会社 |
Instituto Nacional de Segurança Social 発行の”Certidão de quitação”のコピー | 会社 |
ビザ代金振り込み明細書 | 会社 |
予約済み往復航空券控え | 会社/申請直前 |
犯罪経歴証明書の公印確認申請(※1)
就労ビザ申請(モザンビーク)(※2)
国際運転免許証(国外運転免許証)の取得
モザンビークでは国際運転免許証での運転は認められていない(ジュネーブ条約に未加入の為)
⇒ アフリカの他の国では国際運転免許証が有効なので一応取得
⇒ モザンビークにおいては、現地でポルトガル語で免許取得するのが一番望ましい
国際運転免許証での運転は不可(モザンビーク)
※ 「日本の免許からの切り換え申請による通常免許取得」という方法があるそうです!
モザンビークでの自動車免許取得法
その他の各種手続き
項目 | 対応 |
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海外転出届 | 住民票除票済み |
マイナンバーカード | 返納済み |
厚生年金 | 会社側で継続 |
健康保険 | 会社側で継続(海外医療保険?にも加入して貰っている) |
携帯電話 | 格安スマホなのでそのまま |
運転免許 | 有効期限が2025年まであることを確認 |
コワーキングスペース | 解約済み |
スポーツジム | 解約済み |
海外渡航前までに準備しておくもの
・モバイルバッテリー
モザンビークのRural Areaに赴任するので、停電は覚悟が必要。「停電だ−、今日は仕事にならないー」ではなく、停電中でも粛々とコードを書く体制にしておかないと、たぶん開発が進まない。Macbook Proの16インチなのでワット数の一番高い87Wのものを購入。Macbook Proをフル充電してくれるが、もう一つ合った方が本当はよいのかも知れない。とはいえ、ネットも死んでる中でやれることは限られるか。。
・PCデータのバックアップ
Mac用にフォーマットし直してバックアップし直しておかないと・・・
・セキュリティワイヤー
ボツワナ赴任時に盗難防止ワイヤーは活躍!これがないとオフィスにノートPCを置きっぱなしには怖くてできなかった。(最近の)Macはセキュリティスロットが付いていないので困っていたのだが、こちらはそれが無くても大丈夫な模様。ただ15.6インチまでの対応で、私のMacbookProは16インチ・・・不安だ。。
・Macを探す
盗難被害に備えて「Macを探す」の設定をオンにしておく。 http://icloud.com/ にアクセスしてiCloudにログインすると、オンラインであれば位置を特定できたり音を鳴らしたりできる。オフラインであればあまり役に立たないが、ロックを掛けて不正アクセスを防止できるので安心(初期化することも不可能)。警察に届け出ることを想定してシリアル番号も控えておく。
・Find My
Apple製品をもう一つ持っていればFind Myの設定をしておきましょう。Bluetooth経由で、オフライン状態の端末も探すことが出来ます!自分はiPhoneは持っていないので、渡航後に同僚のMacに設定しておいてもらおうと思います。
・スマホケース
ボツワナで持って無くて困ったものNo.1。1回スマホ盗られて、一時帰国する隊員にストラップを購入してきてもらったものの、(昔のスマホは付いていた気がするが)ストラップを通す穴が無くなっていてどうにもならなかった(常にスマホに意識を向ける/必要ない場合は現地で購入した2000円程度のガラケーを所持で対応)。海外渡航を想定して、スマホ購入時はスマホケースとセットで購入するようにしている(スマホケースのストラップは頑丈なものに変更する)
・ランニングポーチ
現地で似たものを購入。ボツワナでは販売していないので、南アフリカに旅行時に購入。服の下に隠せるので、パスポートを入れたりとても重宝した!
・盗難防止チェーン付き財布
これはあると便利な気もするけど迷う。ボツワナで一度掏られそうになったが、狙われたのは後ろのポケットに財布を入れていて、かつルーズなハーフパンツだった為。タイトなズボンであればすぐ気付くし、なるべく前ポケットに財布を入れるようにしてからは掏られそうになったこともない(財布を持たず千円程度の現金を直に持つのも効果あったと思う)。なのでいらないかな(今使っている財布が機能的にもちょうど良かったりするし)
・マルチ変換プラグ
旅行を含めると海外には色々行ったけど、今のところこれで対応できている。
・コンタクトレンズ&消毒液
2週間交換タイプのものを使用しているが、半年分あれば充分。消毒液も2-3ヶ月分あれば。アフリカのどこであれ一定数の白人はいるので、地方都市に行けばコンタクトレンズは購入できるし、ドラッグストアで消毒液も購入できる。
・変圧器
海外は100Vでなかったりするので、変圧器が必要なのではと思ってしまうが、最近の家電製品は100-240V対応のものが多いので、特に必要な場面はなかった。
・だし
中国人はどこにでもいて、チャイナストアもアフリカに限らず多分全世界どこでもあると思うので、味噌や醤油なんかは意外と手に入る。だしの素は手に入らなかったから、ダンボールに纏めてDHLで送ろうと思う(リバウエまでは届かないから、ナンプラ営業所止めで)。これでけんちん汁/豚汁/石狩鍋が作れる。五目炊き込みご飯用にひじきも送っておこう。健康に気を使っているから無農薬玄米も送りたいとこだが、重いので現地の白米で我慢することにする。
・ナイロンタオル
意外と手に入らなかったので、持っていくのを忘れずに。ボツワナ暑かったから、ゴシゴシ背中洗いたくてしかたなかった!
・歯ブラシ
ドラッグストアに売っているけど、お気に入りの歯ブラシがあれば10本ほど持っていくとよいかも。
とりあえずそんなとこかな。地方都市に出ればある程度のものは手に入るので、後は現地調達で。